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ルクレティア

グイド・レーニ
1575年 - 1642年
ルクレティア
1636-38年頃
油彩/カンヴァス 101.5 x 82 cm
P.2001-0001

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ルクレティアは、ローマ史に登場する女性で、タルクィニウス・コッラーティヌスの妻。ローマ王の息子セクトゥス・タルクィニウスによる陵辱を恥じとして、短剣で胸を突いて自殺した。この事件は王政に対する反感を盛りあげ、ローマが共和制に移行するきっかけとなった。美術の主題としての彼女は、貞節に殉じた女性、悪徳に対する報いの象徴と解釈される一方で、キリスト教倫理に反して自殺した女性として、両義的な意味をもって描かれている。
本作を描いたグイド・レーニは、グエルチーノと並んで、17世紀のボローニャ派を代表する画家。ラファエッロや古代の画家を深く研究し、古典主義的な様式を示しているが、本作ではさらに、後期の特徴となる洗練された、色調の抑制された描法を見せている。

(出典: 国立西洋美術館展示室解説パネル)

写真:グイド・レーニ ルクレティア