国立西洋美術館 The National Museum of Western Art
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松方コレクション

写真:松方幸次郎
株式会社川崎造船所[現川崎重工業(株)] 初代社長 松方幸次郎
写真提供:川崎重工業株式会社

株式会社川崎造船所社長であった故松方幸次郎氏(1865−1950)は、1916年から1923年にかけて、私財を投じてパリを中心にヨーロッパ各地で数千点におよぶ西洋の絵画、彫刻、工芸品を収集しました。また、西洋の美術作品だけではなく、当時外国に散逸した日本の浮世絵を収集したことも有名です。これら約8000点の浮世絵は現在、上野の東京国立博物館に所蔵されています。

松方氏はこれらのコレクションをもとにして、東京に共楽美術館を設立し、日本で西洋の美術作品を見る機会を提供しようと考えていましたが、1927年の経済恐慌によってこの計画は陽の目をみることはありませんでした。経済状況の悪化によるコレクションの散逸、イギリスでの倉庫火災によるコレクションの消失などによって、現在では当時の膨大なコレクションの全貌を知ることは不可能となっています。

その中にあって、当館の松方コレクションとは、第二次世界大戦当時フランスに残され、サンフランシスコ講和条約によって一旦フランスの国有財産となった後、日本に寄贈返還された絵画196点、素描80点、版画26点、彫刻63点、合計370点の作品からなるコレクションのことをさしています。

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