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過去の展覧会
レンブラント 光の探求/闇の誘惑

レンブラント 光の探求/闇の誘惑

会期
2011年3月12日(土)〜2011年6月12日(日)
主催
国立西洋美術館、日本テレビ放送網、読売新聞社
後援
オランダ王国大使館
特別協賛
木下工務店
協賛
大日本印刷、日本興亜損保
協力
エールフランス航空、KLMオランダ航空、日本貨物航空、日本航空、日本通運、JR東日本、BS日テレ、シーエス日本、ラジオ日本、J-WAVE、文化放送、tvk、西洋美術振興財団
企画協力
NTVヨーロッパ
入場者数
263,419人
巡回
名古屋市美術館
〒460-0008名古屋市中区栄2-17-25(白川公園内)
2011年6月25日(土)〜9月4日(日)

版画と絵画 天才が極めた明暗表現
レンブラントには「光と影の巨匠」という形容が与えられ、光の探求や陰影表現がこの画家にとって重要なテーマであることが繰り返し語られてきました。しかし、あまりに広く人口に膾炙したためでしょうか、この形容は、逆に、レンブラントが試みた明暗表現の真の革新性を理解させることを困難にしてしまったようです。「黒い版画」、「淡い色の紙」、「キアロスクーロ」 という三つの言葉を中心にして構成されるこの展覧会は、レンブラントが1647年頃からその版画制作のために使い出す和紙に関する議論を出発点としています。レンブラントがなぜ和紙を使うようになったのか、異なる版画用紙の使用はステートの変化とどのような関係にあったのかといった問題を最初の枠組みとし、これにふたつ目の枠組み、すなわち、レンブラントはどうして夜景や暗闇の描写を繰り返したのか、どのようにして差し込む光や反射する光を描こうとしたのか、光や影は物語を構成する上でどのような役割を果たしたのか、といったより大きな問題を重ね合わせることで、レンブラント版画の、そして、レンブラント芸術の「光と影」の真の意味を再検討したいと思います。また、数はそれほど多くはありませんが、版画と深い関わりをもつ絵画と素描も展示され、版画で見られる明暗表現が、色彩をもつ絵画においてさらにどのような錯綜した試みにつながるのかを確認していきます。本展において展示される多くの和紙刷り版画を通じ、レンブラントの時代の日蘭交流の一端を広く知ってもらうのも、本展開催の大きな意義のひとつでしょう。

この他、スライドトーク/映画とトーク講演会/シンポジウムが予定されています。詳細はそれぞれのページをご覧ください。