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1

金製指輪

1-2世紀
古代ローマ
ガーネット、金
OA.2012-0062

橋本コレクションの第1号作品。子どもに対する親の想いが込められた古代の指輪が時を超えて現存することに感銘を受け購入に至る。

2

星形ダイヤモンドで装飾された金銀製リング:『星が浦』

18世紀
制作地不詳
ガラス、ダイヤモンド、真珠、金、銀
OA.2016-0001

橋本氏が2012年寄贈の際手放さなかった指輪。ご自身命名の「星が浦」は橋本夫人が青春時代を過ごした大連に近い土地の当時の名前。

3

指輪『アルジェリア』

1920年代頃?
制作地不詳
ブラッドストーン、金
OA.2018-0002

橋本氏没後にご遺族より寄贈された指輪の遺品。これがコレクション最後の作品となる。アルジェリアは橋本氏憧れの土地のひとつ。

4

日本製プラチナの印章指輪

1996年
日本
プラチナ
OA.2012-0588

橋本氏自身の印章指輪。朱肉の跡あり。印章指輪は4000年前から存在した(no.185等)。

5

日本製金の印章指輪

1996年
日本

OA.2012-0587

ひらがなの印章指輪。朱肉の跡あり。

6

アメシストと二羽の鳥

1920年頃
イギリス
アメシスト、ペリドット、エナメル、銀
OA.2012-0589

本会場入り口のバナーをご参照。ジョージ・ハント作。イギリスのアーツ・アンド・クラフツの伝統に基づく。

7

刻まれた鱗を持つ蛇の指輪

19世紀後期
制作地不詳

OA.2012-0418

蛇は古代から好まれていた指輪のモチーフ。本作はおしゃれな男性の小指を飾っていただろう。

8

ダイヤとエメラルドの花

18世紀後期
制作地不詳
ダイヤモンド、エメラルド、金、銀
OA.2012-0251

新古典主義の時代には縦長の大きなベゼルが流行した(類例no.2)。

9

ポージー・リング

15世紀後期
イギリス
エナメル、金
銘(フープ外側)「私の真心は」 銘(フープ内側)「すべてあなたのもの」
OA.2012-0151

ポージーリングとは銘の入った指輪。中世以降に流行。本作は複製されミュージアムショップのグッズになる予定(no.204等参照)。

10

ブリリアント・カット・ダイヤモンドの指輪

1930年代
フランス
ダイヤモンド、プラチナ
OA.2012-0565

2014年当館開催の指輪展図録(本展を機に再版決定)の表紙を飾る。ブリリアントカットのダイヤモンドがきらめく。

11

東洋的な植物モチーフの指輪

1910年頃
アメリカ
翡翠、金
署名 Tiffany & Co
OA.2012-0474

ティファニー製。1837年創業。ルイス・コンフォート・ティファニーがディレクターだった頃のアール・ヌーヴォー風の指輪。

12

カルティエ製のフルーツサラダ・リング

1930年
フランス
ダイヤモンド、エメラルド、オニキス、ルビー、プラチナ
署名 Cartier
OA.2012-0499

1847年ルイ・フランソワ・カルティエが創業。本作のスタイルはインドの宝石に由来。

13

ブルガリ製リング


イタリア
サファイア、ダイヤモンド、金
署名 Bulgari
OA.2012-0543

1884年ギリシャ出身のソティリオ・ブルガリが創業。ブルガリの重要な着想源は古代ローマ。

14

ヴァン クリーフ&アーペル製リング

1936年頃
フランス
ダイヤモンド、プラチナ、金
署名 VCA NY 55185, 99283
OA.2012-0504

1906年アルフレッド・ヴァン・クリーフらが創業。1939年米国に進出し大成功をおさめる。

15

ハリー・ウィンストン製リング

1960年代
アメリカ
アメシスト、ターコイズ、金
署名 Winston
OA.2012-0524

1926年、貴重な個人宝飾品コレクションを120万ドルで購入。1932年に自身の名を冠したブランドを立ち上げる。

16

メレリオ・ディ・メレーのカクテル・リング

1940年代
フランス
ダイヤモンド、エメラルド、ルビー、金
OA.2012-0513

フランス16世紀フランソワ1世時代から続く稀有なジュエラー。創業者は北イタリア出身。19世紀前半にパリのラ・ペ通りに進出。

17

ショーメ製リング

1970年頃
フランス
サファイア、ダイヤモンド、金、メタル
署名 Chaumet
OA.2012-0514

1780年マリ=エティエンヌ・ニトが創設。ナポレオン1世の御用達となる。20世紀初頭ヴァンドーム広場15番地に拠点を移す。

18

ヴァン クリーフ&アーペル製リング

1930年代
フランス
ダイヤモンド、プラチナ、金
OA.2012-0505

ヴァンクリーフ&アーペルは世界とパリ両方の5大ジュエラーに数えられている。

19

トラベルト&ホッファー・モーブッサンのカクテル・リング

1940年代頃
アメリカ
サファイア、ルビー、エメラルド、アメシスト、シトリン、金
OA.2012-0521

1827年創業のモーブッサンは世界恐慌後に米国のトラバート&ホッファー社と合併したが、第2次大戦後に単独でパリに復帰した。

20

トラベルト&ホッファー・モーブッサン製イアリング

1940年代頃
アメリカ
サファイア、ルビー、エメラルド、アメシスト、シトリン、金
署名 T&HM
OA.2012-0522

no.19とセットを構成。

21

スザンヌ・ベルペロンがデザインしたルネ・ボアヴァン製リング

1930年頃
フランス
水晶、ダイヤモンド、プラチナ
OA.2012-0496

ボアヴァンとベルペロンはポール・ポワレとエルザ・スキャパレリに結びつく。宝飾品と服飾のコラボレーション。

22

カルティエ製アール・デコ・リング

1930年頃
フランス
ダイヤモンド、ルビー、プラチナ
署名 Cartier
OA.2012-0500

no.12のモチーフに基づく幾何学性に対して、より抽象的な幾何学的形態になっている。

23

ダイヤモンドのカクテル・リング

1950年代
フランス
ダイヤモンド、プラチナ
署名 Sterlé
OA.2012-0511

ステルレ製。ピエール・ステルレは1934年パリに店を開いた。ドーム型のデザインは1950年代に流行したカクテル・リングの典型。

24

シュランバーゼーのデザインによるティファニー製リング

1960年代
フランス
ダイヤモンド、プラチナ
署名 Tiffany Schlumberger
OA.2012-0512

1956年、ジャン・シュランベージュはティファニー会長ウォルター・オヴィングに抜擢され専用の工房を与えられた。

25

フレッド製クロスオーバー・リング

現代
フランス
ダイヤモンド、ペリドット、金
OA.2012-0515

アルゼンチン出身のフレッド・サミュエルが1936年にパリで創業。本作のペリドットはしずく形をしたブリオレットカットが施されている。

26

ココの指輪

1990年代
フランス
アメシスト、アクアマリン、ペリドット、金
署名 Chanel IE 424
OA.2012-0517

本作のデザインはココ・シャネルの個人コレクションのお気に入りの指輪に由来する。

27

レイモンド・ヤード製レトロ・スタイル・リング

1940年頃
アメリカ
サファイア、ダイヤモンド、プラチナ、金
OA.2012-0518

レイモンド・ヤードがジョン・ロックフェラー2世に後押しされて1922年ニューヨーク5番街に創業。

28

黄色いサファイアのリング

20世紀後期
アメリカ
サファイア、プラチナ、金
OA.2012-0538

カービン・フレンチ製。フランス出身のアンドレ・シェルヴァンとセルジュ・カーポンシーによって1954年ニューヨークに創立。

29

ヴェルドゥーラ製ドーム形リング

1950年頃、もしくはおそらく後のヴァージョン
イタリア
オニキス、ダイヤモンド、金
署名 Verdura
OA.2012-0539

ヴェルドゥーラはサントステーファノ・デッラ・チェルダがココ・シャネルとの出会いを契機に創業。

30

マリーナ・ビー製ダイヤモンドの指輪

1980年頃
イタリア
ダイヤモンド、金
署名 Marina B
OA.2012-0544

マリナ・ブルガリは一族のメゾンを離れ1978年に独自のマリナBを立ち上げた。

31

ブチェラッティ製エメラルドの指輪


イタリア
エメラルド、ダイヤモンド、金
署名 Mario Buccellati
OA.2012-0546

マリオ・ブッチェッラーティが1919年にミラノで創業。ガブリエーレ・ダンヌンツィオが愛好した。

32

ガラード製ダイヤモンドの指輪

1930年代―1940年代
イギリス
ダイヤモンド、プラチナ
署名 Garrard
OA.2012-0550

1735年ロンドンで創業。19世紀半ばに初の英国王室御用達ジュエラーとなる。

33

クチンスキー製ダイヤモンドの指輪

1973年
イギリス
ダイヤモンド、金
署名 Kutchinsky
OA.2012-0551

ポーランド出身のヒルシュ・クチンスキーと息子モリスが1893年にイーストロンドンで創業。のちにナイツブリッジに本拠を移す。

34

ローレンス・グラフ製ルビーとダイヤモンドの指輪

1980年代
イギリス
ルビー、ダイヤモンド、金
署名 Graff
OA.2012-0552

10代の頃からローレンス・グラフは並々ならぬ情熱を宝石に注いだ。歴史的に稀有で貴重な宝石の多くを彼が手がけている。

35

金製ブレスレット

1852-70年(第二帝政期)
フランス

OA.2012-0437

36

金製ブローチ

1852-70年(第二帝政期)
フランス

OA.2012-0438

37

金製の時計チェーン

1852-70年(第二帝政期)
フランス

OA.2012-0435

38

金製の時計チェーン

1852-70年(第二帝政期)
フランス

OA.2012-0436

39

金製ネックレス

1852-70年(第二帝政期)
フランス

OA.2012-0433

40

金製ネックレス

1852-70年(第二帝政期)
フランス

OA.2012-0434

41

金製イアリング

1852-70年(第二帝政期)
フランス

OA.2012-0439

42

金製指輪

1852-70年(第二帝政期)
フランス
アメシスト、金
OA.2012-0442

ベゼルの石が一部欠損。

43

金製指輪

1852-70年(第二帝政期)
フランス
カラーストーン、金
OA.2012-0445

ベゼルの石が一部欠損。

44

金製指輪

1852-70年(第二帝政期)
フランス
ハードストーン、金
OA.2012-0444

45

金製指輪

1852-70年(第二帝政期)
フランス
ハードストーン、金
OA.2012-0449

46

金製指輪

1852-70年(第二帝政期)
フランス
ハードストーン、金
OA.2012-0450

47

金製指輪

1852-70年(第二帝政期)
フランス

銘(ベゼル)BM
OA.2012-0441

48

金製指輪

1852-70年(第二帝政期)
フランス

OA.2012-0443

no.48はベゼルの石が欠損。

49

金製指輪

1852-70年(第二帝政期)
フランス

OA.2012-0446

no.49はベゼルの装飾が欠損。no.50、no.51はベゼルの石が欠損。

50

金製指輪

1852-70年(第二帝政期)
フランス

OA.2012-0447

51

金製指輪

1852-70年(第二帝政期)
フランス

OA.2012-0448

52

ダンサーの指輪

現代
制作地不詳
ラピスラズリ、銀
OA.2012-0703

ダンサーあるいは曲芸師がボールの上で一休み。

53

《ヤールの彷徨》

1969年
フィンランド

OA.2012-0616

ビョルン・ウェクストロム作。彼の作品のひとつに《ヘンリー・ムーアへのオマージュ》がある。

54

アーサー・キング製リング

1960年代
アメリカ
黒真珠、ダイヤモンド、ホワイトゴールド
署名 King
OA.2012-0529

つるっとした石とジャングルのような金属のコントラストが際立つ。

55

一筆書きの8つのループ

1945年頃
アメリカ
真鍮
OA.2012-0653

アレクサンダー・カルダー作。動く彫刻で有名だが、本作は成長する金属が指輪の形で止まったかのよう。

56

渦巻き型の銀製指輪

1997年
デンマーク

署名 Torun
OA.2012-0624

ヴィヴィアンナ・トールン・ビューロ=ヒューベ作。

57

アンジェラ・ピンタルディのデザインによるコランダムの指輪

現代
イタリア
コランダム
OA.2012-0611

重さ約90グラム。指輪圏外まであと一歩。

58

ジョルジョ・チェケットのデザインによる金製指輪

1997年
イタリア

OA.2012-0613

質感は彫刻のよう、空間性は建築のよう。

59

スザンヌ・ベルペロンによるマヤの神殿建築風リング

1935年頃
フランス
クォーツ、ダイヤモンド、金
OA.2012-0498

アール・デコとマヤ神殿の幾何学性の共鳴。

60

球とキューブの銀製指輪

1973年
フィンランド

署名 P. Sarpaneva
OA.2012-0618

球とキューブがベゼルをオブジェと化す。

61

ジリアン・パッカードによるダイヤモンドの指輪

1960年頃
イギリス
ダイヤモンド、金
Signed: GEP
OA.2012-0663

本作は2つに分かれる。ビルが立ち並ぶ街の一角にも見える。

62

銘のある指輪

3-4世紀
古代ローマ
銀、鍍金
OA.2012-0085

愛の言葉を刻んだ指輪は古代まで遡る。ベゼルの銘は「はちみつ」を意味するギリシャ語。

63

銘のある金製指輪

15世紀
イギリス

銘(フープ外側)「誠意を持って」
OA.2012-0152

中世末期の作例。

64

ポージー・リング

17世紀前期-中期
イギリス
エナメル、金
銘(フープ内側)「私はたゆむことなく生きつつ、かの日を迎えあなたに会うのを待ち望む。L.P.1656」
OA.2012-0225

65

パンジーまたは勿忘草

1870年頃
制作地不詳
ルビー、ダイヤモンド、エナメル、金、銀
OA.2012-0403

花言葉で愛を伝える。

66

パンジー

1900年頃
制作地不詳
トルマリン、鉛ガラス、デマントイド・ガーネット、金、銀
OA.2012-0404

花言葉は「私を思って」。

67

マリッジ・リング

2世紀
古代ローマ

OA.2012-0086

右手同士を握り合うモチーフ(ラテン語でデクストラム・ユンクティオー)。古代ローマではこうして信頼と忠誠を誓い合った。

68

フェデ・リング

16世紀
旧スペイン植民地

OA.2012-0170

フェデ・リングは握り合う右手同士を表した指輪。古代ローマ以降、愛と結婚を象徴する典型的な指輪となる。フェデは「信頼」を意味するイタリア語。

69

ギメル・フェデ・リング

16世紀後期-17世紀
ドイツ
ダイヤモンド、ルビー、エナメル、金
銘(フープ内側)「楽しい時も苦しい時も天の御加護がありますように」
OA.2012-0174

ギメルの語源は「双子」を意味するラテン語。

70

ギメル・フェデ・リング

16世紀後期
オランダ
エナメル、金
銘(フープ内側)「愛は勝つ」 「結婚で死ぬまで一心同体」
OA.2012-0173

フェデ・リングとギメル・リングの組み合わせ。愛の最強コンビ。

71

ダイヤモンドと真珠のハートの指輪

1890年
イギリス
真珠、ダイヤモンド、金、銀
OA.2012-0405

2つのハートが愛を象徴する結び目でつながっている。

72

バックル形の指輪

1820年頃
制作地不詳
エナメル、金
OA.2012-0402

バックルは愛がどこまでも続くことを表す。青いエナメルの勿忘草も永遠に連なっている。

73

デイビット・ウェッブ製蛙の指輪


アメリカ
ルビー、エナメル、金
署名 Webb
OA.2012-0536

ルビーの赤い目をしたエナメルの緑色の蛙。

74

蜂のブローチ

1960年代
制作地不詳
サファイア、エメラルド、金
OA.2012-0578

胴体はたくさんの小粒のエメラルドと金のドット、目はサファイヤからなる蜂のピン。本作とno.75は一対。

75

蜂の指輪

1960年代
制作地不詳
ルビー、ダイヤモンド、エメラルド、金
OA.2012-0577

胴体はたくさんの小粒のダイヤモンドと金、目はルビーからなる蜂の指輪。

76

蝶の指輪

20世紀後期
アメリカ
ダイヤモンド、エメラルド、金
OA.2012-0537

梨型のダイヤモンドの胴部と小粒のダイヤモンドが散りばめられた羽をもつ。触覚の先にはルビーが輝く。

77

イルカのインタリオの指輪

現代
ドイツ
カルセドニー、金
OA.2012-0583

インタリオ(沈み彫り、つまり浮彫の逆)の3頭のイルカが左方向に泳いでいる。

78

アール・ヌーヴォーの指輪

1900年頃
フランス
真珠、金
OA.2012-0461

草を背景にペリカンが表されている。

79

鳥を表わした指輪

19世紀後期
イギリス
水晶、螺鈿、金
OA.2012-0341

水晶を裏側から掘り込んで形を作り(インタリオ)そこに彩色している。背景は真珠層を用いている。

80

きつねのミニアチュール

1896年
イギリス
水晶、アヴェンチュリン、銀
OA.2012-0343

no.79と同様のテクニックを用いている。フープの両端に数字の2が表されている。

81

トンボのプリカジュール

1900年頃
フランス
エメラルド、エナメル、金
スタンプ L. Gaillard
OA.2012-0454

リュシアン・ガイヤール作。金属枠内のエナメルには裏打ちがないので光が透過する。

82

テリアのミニアチュール

指輪は19世紀;インタリオは1890年頃
指輪はドイツ、インタリオはおそらくイギリス
水晶、螺鈿、銀
OA.2012-0342

no.79と同様のテクニックを用いている。

83

少年と猪をかたどる金製指輪

現代
イタリア

署名 Germano
OA.2012-0614

少年が猪の捕獲を試みている。

84

雄牛を襲うライオン

18世紀後期
イギリス
サードニクス、金
署名 「ロイヤル・アカデミーのバーチ」
OA.2012-0274

エドワード・バーチ作。本作は同様の場面が表された古代の宝石彫刻が着想源となっている。

85

ワニの指輪

1988年
アメリカ
ダイヤモンド、金
OA.2012-0655

ダイヤモンドの目のきらめきが恐ろしさを増す。

86

彫のある琥珀の指輪

1930年代
ドイツ
琥珀、鍍金されたメタル
署名 AA
OA.2012-0600

浮彫で子鹿らしき動物の子どもが表されている。

87

象の指輪

現代
制作地不詳
ルビー、ダイヤモンド、金
OA.2012-0701

長い鼻が弧を描いてフープになす。大きな背中にはルビーとダイヤモンドが連なっている。

88

羊の頭をかたどるアール・デコ・リング

1970年頃
フランス
角、金
署名 VCA 124205
OA.2012-0507

ヴァン クリーフ&アーペル製。

89

デイビット・ウェッブ製ライオンの指輪

1960年代
アメリカ
ダイヤモンド、ルビー、エナメル、金
署名 Webb
OA.2012-0535

目はルビー、耳はダイヤモンドでできている。頭上には2.98カラットのダイヤモンドが鎮座する。

90

ダイヤモンドの指輪

15-16世紀
制作地不詳
ダイヤモンド、金
OA.2012-0156

加工されていない正八面体のダイヤモンドの原石。すっぴんでも美しい。

91

ポイント・カット・ダイヤモンドの指輪

16世紀-17世紀前期
制作地不詳
ダイヤモンド、金
OA.2012-0157

ポイントカットのダイヤモンド。技術が進化しピラミッド形に加工された。ポイントカットは17世紀まで続く。

92

ホグバック・ダイヤモンドの指輪

16世紀後期
おそらくイギリス
ダイヤモンド、エナメル、金
OA.2012-0158

ホグバックー豚の背ーと称するカットが施されている。屋根のような形をなす6つの面をもつ。16世紀に広く用いられた。

93

テーブル・カット・ダイヤモンドの指輪

17世紀前期
おそらくイギリス
ダイヤモンド、エナメル、金
OA.2012-0195

机のような広い平面をもつテーブルカットが施されている。ベゼルは中が空洞になっていて帆立貝のように開閉可能。

94

詩人ダンテ

18世紀後期
イギリス
鉛ガラス、ダイヤモンド、金
OA.2012-0262

ジェームズ・タッシー作。多数の三角形の面からなるローズカットが施されている。この手法は17世紀初頭以降盛んに用いられた。

95

ダイヤモンドのクラスター・リング

1914年頃?おそらく後世のコピー
制作地不詳
ダイヤモンド、エナメル、プラチナ
OA.2012-0480

大粒のダイヤモンドにブリリアントカットが施されている。58個の面をもつ。最上の輝きをもたらすこの手法は18世紀に考案された。

96

テーブル・カット・ダイヤモンドの指輪

17世紀後期
制作地不詳
ダイヤモンド、エナメル、金、銀
OA.2012-0187

ダイヤモンドの銀のベゼルは17世紀後半に登場した。金が反射する黄色い光を避け、ダイヤモンドの輝きをより引き立てる役目を果たす。

97

6本の爪で支えられたダイヤの指輪

19世紀後期
おそらくアメリカ
ダイヤモンド、金
OA.2012-0319

1886年に発表されたティファニーセッティングに類似する6本の立て爪をもつ。あらゆる方向から光が入る画期的なセッティング。

98

メルシャン製ダイヤモンドのソリティア・リング

1960年頃
フランス
ダイヤモンド、ホワイトゴールド
押印 MM
OA.2012-0609

ダイヤモンドが4本の立て爪で支えられ、幾何学的な囲いが檻のように石をガードしている。

99

ニーシング製プラチナ・リング

1981年以降
ドイツ
ダイヤモンド、プラチナ
OA.2012-0556

ダイヤモンドを支えるのは金属の張力のみ。ニーシングの得意技。

100

男根が浮彫りされた指輪

1世紀
古代ローマ

OA.2012-0060

生殖器がベゼルに表されている。このような小さな指輪は子どものお守りとして用いられた。

101

騎手のインタリオの指輪

紀元前1世紀-紀元後1世紀
古代ローマ
カーネリアン、ブロンズ
OA.2012-0077

馬の後ろ脚と尻尾が付いた男根に騎手が乗っている。

102

ラブシーン

18世紀
制作地不詳
オニキス、銀、鍍金
OA.2012-0272

エロティックな主題はポンペイの壁画でも有名なように古代から美術の関心の的だった。

103

トルマリンとプラチナの指輪

現代
ドイツ
トルマリン、プラチナ
OA.2012-0636

この石は「エロティカ」と名づけられている。

104

エロティック・リング

1950年以降
アメリカ
ダイヤモンド、金
署名 Boris le Beau
OA.2012-0654

赤裸々な男女が大胆に絡み合っている。

105

5つの頭と10の顔

16世紀後期-17世紀
イギリス

OA.2012-0180

上下反転で異なる顔がそれぞれ5つ現れる。4つは横顔、さらに内側2つの横顔が見方によって正面向きの顔にもなる。

106

頭部が表された印章指輪

インタリオは2世紀、マウントは20世紀後期
マウントはアメリカ、インタリオは古代ローマ
ダイヤモンド、ジャスパー、金
署名 JAR
OA.2012-0582

2つの横顔を90度回すと別の横顔が2つ現れる。

107

《インディケーター》

1995年
イギリス
キュービック・ジルコニア、マイクロチップ、タンタル・ニオブ、ホワイトゴールド、アクリル樹脂
OA.2012-0672

橋本氏が制作を委託した「デスティネーション」というタイトルをもつ6作品からなるジュエリー一式から5つを紹介。本作にはマイクロチップが仕込まれている。

108

《メジャー》

1995年
イギリス
キュービック・ジルコニア、ホワイトゴールド、ニッケル合金、アクリル樹脂
OA.2012-0669

ラムショウによれば「デスティネーション」は空想の情景から作られた仮想の地図の中にあるひとつの場所を指す。本作はイヤリング。

109

《シンクロナイザー》

1995年
イギリス
キュービック・ジルコニア、ホワイトゴールド、アクリル樹脂
OA.2012-0670

ベゼルはクレタ島のラビュリントスを思わせる。

110

《モーメント》

1995年
イギリス
ホワイトゴールド、アクリル樹脂
OA.2012-0671

ベゼルがアクリル樹脂の台座と調和する。

111

ウェンディ・ラムショウ 《サイバー》

1995年
イギリス
パースペックス、チタン
OA.2012-0673

パラボラアンテナや柱のような形態が周囲の空間を支配する。

112

ヒキガエル石の指輪

17世紀中期
おそらくイギリス
ヒキガエル石、エナメル、金
銘(ベゼル裏面にモノグラム)「TC」
OA.2012-0194

ヒキガエル石はカエルの頭から取れると信じられていたが、実際には化石となった魚の歯。毒をも制するとみなされた。

113

ジェットの指輪

1850年頃
イギリス
ジェット
OA.2012-0390

ジェットは木の化石。素材の色は喪に服する際に適していた。

114

琥珀の指輪

1930年代
ドイツ
琥珀、銀
OA.2012-0601

自然が生み出す琥珀のさまざまな表情は指輪の素材としてふさわしい。

115

毛髪の納められた指輪

18世紀後期
イギリス
真珠、毛髪、ガラス、金
銘(ベゼル裏)「アンナ・ソフィア・エジャートン」
OA.2012-0289

家族や恋人あるいは故人となった大事な人物の髪の毛がしばしば収められた。

116

アール・ヌーヴォーの指輪

おそらく1900年頃
ドイツ
銀、歯
OA.2012-0476

子どもの乳歯がベゼルを飾っている。愛情深い母親が身につけていた。

117

銀製指輪

1800-30年
ドイツ
人造宝石、銀
OA.2012-0411

ハート形に装飾された鹿の牙。強さと勇気のしるし。お守りとして用いられた。

118

コヤスガイの指輪

現代
象牙海岸
動物の皮膚、コヤスガイ
OA.2012-0824

コヤスガイと動物の皮からなる。コヤスガイは微笑みのしるしとして解釈されることもあった。

119

テクタイトの指輪

1998年
日本
隕石、テクタイト
OA.2012-0680

宝官優夫作。隕石のフープとテクタイト−隕石の衝突によって生じるガラス質の石−のベゼルで構成されている。

120

ダイヤモンドの原石の指輪

1960年代―1970年代
オーストリア
ダイヤモンド、金
OA.2012-0640

原石そのままのダイヤモンド。手をつけずに自然の形を生かしている。

121

紙の指輪

1960年頃
イギリス

OA.2012-0723

3つで一組の作品。デイヴィッド・ワトキンスとウェンディ・ラムショウによるデザイン。

122

紙の指輪

1960年頃
イギリス

OA.2012-0727

123

紙の指輪

1960年頃
イギリス

OA.2012-0730

124

オニキスとダイヤモンドのアール・デコ・リング

1930年頃
フランス
ダイヤモンド、オニキス,金、プラチナ
OA.2012-0495

no.125のデッサンに描かれた指輪のデザインに類似する。クッション形のダイヤモンドがオニキスに縁取られている。

125

アール・デコ・リングのデザイン

1930年頃
おそらくフランス
鉛筆、ガッシュ
D.2012-0002

no.124に類似する指輪のデザイン。

126

アール・デコ・リングのデザイン

1930年頃
おそらくフランス
鉛筆、ガッシュ
D.2012-0003

127

真珠とローズ・ダイヤモンドの指輪

1925年頃
スペイン
真珠、ダイヤモンド、合成ルビー、金
署名 Store
OA.2012-0591

作者のエミリ・ストレ・アロサは画家でもあり彫刻家でもあった。本作はキュビスムの影響を受けている。

128

コンポジション(コップのある静物)

1912年(1950年のマーグによる刷り)

エッチング
G.2006-0010

分析的キュビスムの時代のブラックの作品。

129

魔法使いキルケー

1961年
フランス

銘(フープ内側?)「ブラックのアクセサリー、19/250 LP2799 ヘーガー・デ・レーヴェンフェルト」
OA.2012-0606

ジョルジュ・ブラックが手がけた最初のジュエリーシリーズの中の一作。

130

ジャン・デプレのデザインによる銀製指輪

1930年頃
フランス

署名 Deprés
OA.2012-0592

デプレは「金細工師のピカソ」と呼ばれていた。

131

ジャン・フーケのデザインによるラピスラズリの指輪

1928年
フランス
ラピスラズリ、金
OA.2012-0595

ジャン・フーケが目指したのは「遠くから見てもデザインの細部がわかる」シンプルなジュエリーだった。

132

ジョルジュ・フーケのデザインによるラピスラズリの指輪

1935年頃
フランス
エナメル、ラピスラズリ、プラチナ
署名 G. Fouquet
OA.2012-0596

作者はジャンの父親。アール・ヌーヴォーの世界で最も成功したジュエラーの一人。

133

ブリリアント・カット・ダイヤモンドの指輪

現代
フランス
ダイヤモンド、金
署名 Fred
OA.2012-0516

ベゼルを構成する直径の異なる3つの輪が個別にぐるぐる回転する。フレッド製。

134

モービル

1960年頃
ドイツ
ダイヤモンド、金
OA.2012-0629

ベゼルを構成する3つの輪がフラフープのように回転する。本作はカルダー(no.55参照)の影響を受けている。

135

広げると天球儀になる折りたたみ式の指輪

17世紀
ドイツ

OA.2012-0197

占星術師が身につけていたのだろう。この指輪の仕掛けは金細工職人の高度な技の賜物。

136

哀悼の指輪

1860年頃
制作地不詳
ダイヤモンド、エナメル、金
銘(ベゼル内側)「TF1844年永眠、LF1844年永眠、JF1858年永眠、JF1860年永眠」(フープ外側)A、M、W、M、I、S、A、E、D、C、M
OA.2012-0413

ベゼルの蓋にはローズカットのダイヤモンドが飾られている。

137

パズル・リング

1840年頃
制作地不詳
カラーストーン、ダイヤモンド、金
OA.2012-0336

4つのフープが合体するとローズカットダイヤモンドの周りを8つのカラーストーンが取り囲むクラスターリングとなる。

138

三連のエタニティー・リング

1920-30年
制作地不詳
ダイヤモンド、エメラルド、サファイア、銀、金
OA.2012-0563

ベゼルは3列構成。両端2列のダイヤモンドを180度回すことによって中央の列としてエメラルドとサファイヤのどちらかを選べる。

139

ヴェンペ製ゴールド・リング

制作年代不詳
ドイツ
ダイヤモンド、ホワイトゴールド、金
OA.2012-0557

フープの外側を回すと「MAYBE YES」「MAYBE NO」という文字が交互に現れる。「自分を愛しているか否か」を意味する。

140

シーマン・シェップ製インカ・ゴールド・ディスク・リング

1950-60年代
アメリカ
小石、金
OA.2012-0530

ベゼルの中に小さな石が入ってるので指輪を振ると鈴のように音がする。ベゼルを飾るのはインカで作られた金の円盤。

141

スカラベ

中王国時代、12-13王朝、紀元前1991-1650年頃
エジプト
アメシスト、金
OA.2012-0002

スカラベつまりふんころがしは古代エジプトの典型的なモチーフ。no.185と異なり裏面に文字は刻まれていない。

142

スカラベとパピルスの葉

1900年頃
フランス
ファイアンス、エナメル、金
署名 Lalique
OA.2012-0452

エジプトのスカラベを模したアール・ヌーヴォーの指輪。ルネ・ラリック作。

143

金線細工と粒金細工の指輪

紀元前6-5世紀
エトルリア

OA.2012-0023

イタリア半島の古代民族エトルリア人は神業ともいえる金細工技術をもっていた。本作には金線細工と粒金細工が施されている。

144

粒金細工のヒョウ

19世紀後期
イタリア

OA.2012-0860

古代の粒金細工を模倣している。古代の贋作として作られた指輪。

145

粒金細工の山形紋様

1940年代
ドイツ

OA.2012-0604

粒金細工で山形と菱形の模様が形作られている。

146

円形浮き出し模様を囲む金線細工

17世紀
イギリス

銘(フープ内側)「私たち二人の愛は天の神とともにある」
OA.2012-0237

半球状の浮き出し模様が金線細工で縁取られている。

147

ゾロタス製二頭の牛の指輪

20世紀後期
ギリシャ

OA.2012-0549

現代ギリシャのゾロタスは古代の金細工技術を用いた古代風のジュエリーを専ら制作した。

148

四弁花のベゼルを持つ金製指輪

16世紀後期
制作地不詳
ダイヤモンド、エナメル、金
OA.2012-0159

花びらのような高さのあるベゼルと色彩豊かなエナメル装飾はルネサンス様式の典型。

149

ネオ・ルネサンス様式の指輪

1870年頃
おそらく南ドイツ
ダイヤモンド、エナメル、金
OA.2012-0320

量感も色彩も豊かなルネサンスのリバイバル様式。

150

サン・ピエトロ広場のガラスモザイク

1830年頃
イタリア
ガラス、金
OA.2012-0358

おそらくローマでお土産として売られていたもの。本作に見られるマイクロモザイクは古代ローマのモザイク技術に由来する。

151

受胎告知

16世紀、マウントは後世
おそらくヴェネツィア
ルビー、金
OA.2012-0182

蛍光は物質の中の分子が紫外線のエネルギーを受け取って少し高いエネルギー状態にぽんと上がることから始まる(次作に続く)。

152

ガーネットのクラスター・リング

18-19世紀
スペイン
ガーネット、金
OA.2012-0245

そのエネルギーの高い状態から熱を発して少し低い状態になったあと、元のさらに低い状態にすとんと落ちる(続く)。

153

ローズ・カット・ダイヤモンドのソリティア・リング

17世紀
制作地不詳
ダイヤモンド、エナメル、金
OA.2012-0185

その最後の高さで決まるエネルギーに相当する光が蛍光として放たれる(続く)。

154

オスカー・ハイマン・ブラザーズ製リング

おそらく1980年代
アメリカ
サファイア、ダイヤモンド、金
署名 HB
OA.2012-0528

したがって吸収したエネルギーよりも小さなエネルギーの光、つまりより波長の長い光が放出される。

155

ルビーとダイヤモンドの指輪

1900年頃
制作地不詳
ダイヤモンド、ルビー、金
OA.2012-0483

156

ルビーのネックレス

1940年頃
制作地不詳
合成ルビー、金
OA.2012-0571

ふんだんに用いられているルビーのすべてが蛍光している。

157

蛇とダイヤの指輪

19世紀後期
イギリス
ダイヤモンド、金
OA.2012-0416

158

ダイヤとルビーの虫

18世紀中期
制作地不詳
ルビー、ダイヤモンド、金、銀
OA.2012-0249

159

金製指輪

1995年
ドイツまたはアメリカ
青石、金
銘(フープ外側)サッカー;(肩)ライアン;(ベゼル)ドイツ ハイデルベルク
OA.2012-0693

石は青いが蛍光は赤い。

160

ジョージアン様式のソリティア・リング

1760年頃
おそらくイギリス
ルビー、金
OA.2012-0243

161

ピラミッド形ダイヤモンドの指輪

15世紀
制作地不詳
ダイヤモンド、金
銘(フープ外側)「この指輪を見たら私を思い出して下さい」
OA.2012-0150

162

ポイント・カット・ダイヤモンドを模したブロンズ製指輪

15世紀
イギリス
ブロンズ
OA.2012-0124

安価なブロンズをダイヤモンドの代わりに用いている。テムズ川の河岸で発見された指輪。

163

スカラベ

紀元前4世紀
エトルリア
アゲート、金
OA.2012-0026

164

笏を持つ女性

紀元前1世紀
古代ローマ
アゲートガラス、金
OA.2012-0090

黒と白の層をもつアゲート(瑪瑙)を模したガラスが用いられている。

165

横顔の女性のカメオ

2世紀後期-3世紀前期
古代ローマ
オニキス、金
OA.2012-0066

166

瑪瑙を模したエロスのガラスカメオ

紀元前1世紀
古代ローマ
ガラス、金
OA.2012-0088

ガラスでオニキスを模している。リングも古代のオリジナルで、ガラスカメオの指輪としてはめずらしい。

167

モス・アゲートの指輪

おそらく1930年代
ドイツ
モスアゲート、金
OA.2012-0602

モスアゲートは苔や木の枝のような模様のある石。

168

哀悼の指輪

1768年
イギリス
ガラス、毛髪、ルビー、金
銘(フープ外側)「ジェイムズ・マリー1768年5月27日29才で永眠」
OA.2012-0297

木を形作っているのは髪の毛で、モスアゲートを模倣している。

169

金製指輪

1世紀
古代ローマ
緑柱石、金
OA.2012-0061

170

金製指輪

紀元前1世紀-紀元後1世紀
古代ローマ
ガラス、金
OA.2012-0091

緑色の宝石を模したガラスの指輪。

171

パパル・リング

15世紀
イタリア
水晶、ブロンズ、鍍金
銘(フープ外側)「教皇パウルス2世」
OA.2012-0141

パパル・リングと呼ばれる巨大な指輪。パパルは教皇を意味する。本作のフープ外側の底の部分に15世紀後半の教皇パウルス2世の名が刻まれている。

172

エドワード4世の遺髪が納められた指輪

1789年
イギリス
ガラス、毛髪、金
銘(ベゼルの縁)「名立たるイングランド国王エドワード4世、1483年ウィンザーにて埋葬」
OA.2012-0298

エドワード4世(1442-83)の墓は1789年ウィンザーの聖ジョージ礼拝堂で発見された。本作はその遺髪を納めている。

173

アントン・ラファエル・メングスのミニアチュール

1775年頃
イタリア
ミニアチュール、ガラス、金
銘(ベゼル裏)「ラファエル・メングス1728年生、トーマス・ロレンス卿1769年生、ブロクサム牧師、ウィリアム・ホルマン・ハント1827年生」
OA.2012-0261

ベゼルの裏に4人の所有者の名が刻まれている。最初はメングス自身、4番目はラファエル前派の画家ウィリアム・ホルマン・ハント。

174

あぶみ形の指輪

12-13世紀
デンマーク
サファイア、金
OA.2012-0113

デンマーク王フレデリック7世(1808-63)が地中で発見し、その後長い間、自分で身につけていた。

175

ダイヤモンドの指輪

18世紀後期
ポルトガル
ダイヤモンド、金、銀
OA.2012-0240

郵便事業で富を気づいたトゥルン・ウント・タクシス侯爵家が所有していた。王侯貴族由来の18世紀の宝飾品の稀な例。

176

愛の結び目

ベゼルは1846年、フープは現代
ベゼルはドイツ
ダイヤモンド、金、銀
OA.2012-0407

ヴュルテンベルク女王オルガ(1822-92)の1846年に贈られた婚約指輪。

177

銘のある金製指輪

12-14世紀
ビザンティン

OA.2012-0104

考古学者アーサー・エヴァンズが1887年シチリアで発見し、妹のジョーン・エヴァンズに贈った。

178

真珠の指輪

1960年代
制作地不詳
真珠、金
OA.2012-0717

ウィンザー公爵夫人が所有していた指輪。彼女はジュエリーに情熱を注いだことでも有名。

179

金製指輪

19世紀
ジャイプル
ダイヤモンド、エナメル、金
OA.2012-0781

ベゼルの裏もびっしりと装飾されている。大きさからすると親指にはめたものだろう。インドの指輪は純粋な飾りものだった。

180

金製指輪

19世紀
ジャイプル
エメラルド、エナメル、金
OA.2012-0777

ベゼルだけでなくフープの裏側も装飾されている。

181

金製指輪

20世紀
ジャイプル
エナメル、ダイヤモンド、金
OA.2012-0778

4つで一組の指輪から3点。親指以外の4本の指を一斉に飾るためのセット。

182

金製指輪

20世紀
ジャイプル
エナメル、ダイヤモンド、金
OA.2012-0779

183

金製指輪

20世紀
ジャイプル
エナメル、ダイヤモンド、金
OA.2012-0780

184

スカラベ

紀元前1539-1069年頃、新王国時代
エジプト
ステアタイト、銀
銘(スカラベ裏)「天空の神アメン・ラー」
OA.2012-0004

古代エジプトではスカラベが印章として広く用いられた。指輪として身につけるときはスカラベの面を見せていた。

185

スカラベ

紀元前1539-1069年頃、新王国時代
エジプト
ステアタイト、ブロンズ
銘(スカラベ裏)「アメン・ラー」
OA.2012-0005

印章として用いるときはスカラベを反転した。文字通りのウェアラブルデバイス古代版。

186

ブロンズ製鍵

2-3世紀
古代ローマ
ブロンズ
OA.2012-0093

鍵を指輪にして身についていたことの例証。貴重品を入れた箱の鍵だろう。

187

祈祷のための指輪

17世紀
ヨーロッパ(ローマ・カトリック)

OA.2012-0198

祈祷の回数を数えるためにフープに10個の突起が付いている。

188

蛇の指輪

1820年頃
フランス
エナメル、金
OA.2012-0414

ベゼルは香水を入れる小瓶になっている。さらに栓が鎖でつながっている。

189

アメリカ陸軍空挺部隊のバッジが付いたポイズン・リング

1940年頃
アメリカ

OA.2012-0688

兵士が捕虜となる前に自ら命を絶てるよう容器のベゼルに毒を入れていた。

190

万華鏡の付いた指輪

1995年頃
アメリカ

OA.2012-0690

指を振るたびに変化する万華鏡の美しい模様を楽しめる。

191

レイモンド・ヤード製時計付きリング

1940年頃
アメリカ
時計、ルビー、ダイヤモンド、金
署名 Yard, 0023046
OA.2012-0519

手首よりも指のほうが時計が見やすい。

192

カメラが隠された指輪

1950年頃
ロシア
レンズ、金、スティール
OA.2012-0689

ロシアのスパイが1950年代に使用したものと言われている。ネガフィルムで4x4mmの写真が8枚撮れた。

193

キューピッドのカメオ

16世紀
制作地不詳
オニキス、金
OA.2012-0177

本格的な指輪の収集は19世紀にようやくイギリスで始まった。本作はエルネスト・ギルのコレクションだったが、彼も19世紀のコレクターの一人だった。

194

二人の若い男性

インタリオは18世紀、マウントは現代
制作地不詳
ニコロ、金
OA.2012-0276

かつてイオニデス・コレクションに入っていた。イオニデス一族はラファエル前派のパトロンでもあった。

195

ディオニュソスに扮したプトレマイオス12世アウレテス

インタリオは紀元前1世紀、指輪は現代
ヘレニズム文化圏
アメシスト、金
OA.2012-0037

レオン&ハリエット・ポメランス夫妻のコレクションだった指輪。彼らは古代作品を幅広く収集した。

196

金製指輪

7世紀
ビザンティン

OA.2012-0107

アドルフ&スザンヌ・ストックレー夫妻のコレクションに入っていた。ストックレー邸の内装はクリムトとクノップフが手がけた。

197

ラブ・リング

1760年頃
制作地不詳
象牙、毛髪、ダイヤモンド、金、銀
銘(ベゼル内側)「友情のしるし」
OA.2012-0283

ジョーン・エヴァンズ(no.177参照)のコレクションだった。女性コレクターの草分け的存在。

198

ウェヌスの凱旋

16世紀、古代ローマ風のマウントのある指輪は後世
おそらくミラノ
サードニクス、金
OA.2012-0183

フィリス・フィリップスのコレクションだった。彼女もエヴァンズと並ぶ先駆的な女性コレクター。

199

ハーフ・フープ・リング

1890年頃
イギリス
ターコイズ、ダイヤモンド、金
OA.2012-0331

フローレンス・チャースキーのコレクションだった。彼女はジョージアンとヴィクトリアンのジュエリーを収集した。

200

エメラルドとルビーの指輪

19世紀
フランス
エメラルド、ルビー、箔、金
OA.2012-0326

ラルフ&ジョージア・コリン夫妻のコレクションだった。パーク・アヴェニューの屋敷には指輪とともにピカソやマティスの絵が飾られていた。

201

マーキーズ形の指輪

1900年頃
アメリカ
ダイヤモンド、エメラルド、金
OA.2012-0477

イザベル・バン・ウィー・ウィリス・コレクションだった。夫ウィリスはフォードについで2番目に大きいアメリカの自動車メーカーのオーナーだった。

202

バロック・パール・ペンダント

1890年頃
アメリカ
淡水真珠、ダイヤモンド、金、プラチナ
OA.2012-0488

ソラ・ロナルズ・マックエロイ・コレクションだった。彼女は鉄道王かつ石炭王であるスコット・タウンゼント家の遺産を引き継いだ

203

ニーマン・マーカスのカクテル・リング

おそらく1940年頃
アメリカ
サファイア、金
OA.2012-0520

テキサス州の石油王ケネス・デイヴィス夫人のコレクションだった。

204

ギメル・リング

17世紀
制作地不詳
ルビー、ダイヤモンド、金
OA.2012-0227

リングを開くとハートの下に2体の骸骨が現れる。メメント・モリの思想を反映。夫婦の永遠の絆を象徴する指輪。

205

ギメル・リング

17世紀中期
イギリス
エナメル、金
銘(フープ内側)「この金の指輪をあなたに与えた人を愛せよ。あなたが年老いてもキスしてくれるのはその人なのだから。」
OA.2012-0228

青と白のエナメルで花と葉が描かれている。

206

植物モチーフのアール・ヌーヴォー・リング

1900年頃
フランス
ルビー、金
OA.2012-0464

no.9、no.204、no.205、そして本作はレプリカとなってミュージアムショップで販売される予定。橋本コレクションをご自分のコレクションへ!