[2F]常設展示室

窓だと思ってた!

ル・コルビュジエは長年、「無限成長美術館」を実現させたいと考えていました。西美はその夢を実現するための一つのプロトタイプ(原型)作品でもあったそうです。

ほぼ正方形の2階展示室は作品をみながら移動していくと、同じようなつくりの空間がぐるぐるとめぐってくるような不思議な感じがしますね。

さて、2階の3ヶ所にある大きな「窓」。実は、ル・コルビュジエの考えでは、これらは美術館を増築する必要ができた際の「出入口」。ここから同じような回廊が建物を取り巻くように外側に増えていけばよいと考えていたそうです。
しかし、建物がそのように増築されることはありませんでした。

ちなみに、東京文化会館に向いている「窓」のそとには、ちゃんと階段もついています。そう、ロダンの「地獄の門」の近くにある、立ち入り禁止の階段。あれです。でも使われたことは一度も無いのですって。