屋上

ル・コルビュジエの曲線美 ©国立西洋美術館

今回のツアーで私(水井)が一番楽しみにしていたのが屋上です!
下から見上げる西美の屋上に、ちょっとだけ見えるあの建造物は一体何?そして屋上から見える風景は?
そんな疑問がやっと解けるのかと思うとわくわく。

まずはこの明り採り用の窓。(上画像左側の建物)
横から見ると、ル・コルビュジエらしさを感じさせる優雅なM字型の曲線を描いています。

2階展示室の照明ギャラリーに沿うように、屋上でも四方にこの細長〜い建造物が建っています。でも作品保護のために展示室の空調を安定させる目的で波板ガラスの窓は塗りつぶされてしまいました。

そして、見つけました!
下から本館を見上げた時に、ちらりと見える三角のピラミッドのようなものの正体。屋上中央にドドンと建っていました。(上画像では右側に写っています)

19世紀ホールの上にある、明り採りの三角窓の屋根だったのですね。
あの三角窓は屋上で見ると、思っていたよりずっと大きくて頂上を見上げるほどでした。
窓からちょっと下を覗き込んだら、少し暗かったのですが結構な高さを感じてクラクラ・・・。
(右写真は19世紀ホールから見上げた、三角窓。そんなに大きくは見えませんよね?)


師匠に敬意を表して 屋上編

ここでも、ル・コルビュジエの弟子で東京文化会館の設計者・前川國男の師匠への敬意を表したデザインを見ることができました。

東京文化会館の三角の屋根(左側の建物)の形、M字曲線の屋根(右側の建物)の形や壁面タイルのパターンも西美のデザインと呼応しているようです。

屋上から見るとよくわかりました。
(左写真:本館の外壁面デザイン