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作品紹介

14世紀〜16世紀
(後期ゴシック美術、ルネサンス美術、マニエリスム美術)

写真:アンドレアス・リッツォス イコン:神の御座を伴うキリスト昇天)

  • アンドレアス・リッツォス
  • 1422年頃- ?
  • イコン:神の御座を伴うキリスト昇天
  • テンペラ/板 71 x 47.5 cm
  • 右下に署名
  • P.1973-0004
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このイコンは、ビザンティン美術最後の華であるパレオゴロス朝絵画の様式と図像の伝統に倣って制作された、15世紀クレタ=ヴェネツィア派の典型的な作品の一つである。本作品はもと松方コレクションにあったもので、現在トリノの美術館にある《聖母の死》と並んで、アンドレアス・リゾスの大構図イコンの代表作である。後世の補筆は極めて少なく、老練なイコン画家としての堅実な力量をよく示す作例である。
中央部には「キリストの昇天」、その上部にいわゆる「空の御座」の図像が表され、周囲の部分には上方に「聖三位一体」(「アブラハムの饗宴」)、左右に各々三人の聖者立像(洗礼者ヨハネ、聖ニコラウス、聖オヌフリウス、聖大ヤコブ、聖アウントニウス、聖セバスティアヌス)、下方に聖コンスタンティヌス大帝とその母聖ヘレナ、聖カタリナおよび聖パラアスケヴァの半身像が配されている。画面右下の聖セバスティアヌス像の足元に、ギリシャ語で「アンドレアス・リゾスの手による」と署名されている。

(出典: 国立西洋美術館名作選. 東京, 国立西洋美術館, 2006. cat. no. 1)

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