本文へ

当サイトでは、お客様の当サイトの利用の向上、アクセス履歴に基づく広告、本サイトの利用状況の把握等の目的で、クッキー(Cookie)、タグ等の技術を利用しています。「同意する」ボタンや当サイトをクリックすることで、上記の目的のためにクッキーを利用すること、また、皆様のデータを提携先や委託先と共有することに同意いただいたものとみなします
詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください。

マリ=アンリエット=ベルトレ・ド・プレヌフ夫人の肖像

ジャン=マルク・ナティエ
1685年 - 1766年
マリ=アンリエット=ベルトレ・ド・プレヌフ夫人の肖像
1739年
油彩/カンヴァス 101.8 x 82.8 cm
左下、壺の胴部に署名、年記: Nattier. p. / 1739
P.1979-0002

詳細はこちらから

ナティエはニコラ・ド・ラルジリエールの影響を受けて、宮廷の貴婦人たちを神話の中の人物の姿を借りて描くというフォンテーヌブロー派の伝統を復活させた。彼はこの種の肖像画を多数制作したが、それはその典型的な作例の一つであり、ここではモデルを川ないし泉の精に擬して描いている。こうした優美な描写は、その銀灰色に煙るような色彩とあいまって、女性の肖像画家としてのナティエの資質を垣間見せているが、一方では行き過ぎた理想化に対して当時から批判もあり、彼の晩年には既に、時代の趣味とはかけ離れたものとなっていた。

(出典: 国立西洋美術館名作選. 東京, 国立西洋美術館, 2006. cat. no. 51)

写真:ジャン=マルク・ナティエ マリ=アンリエット=ベルトレ・ド・プレヌフ夫人の肖像