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©ADAGP, Paris & SPDA, Tokyo, 2009
- 1881年-1953年
- 収穫物の脱穀
- 1912年
- 油彩/カンヴァス 269.0 x 353.0 cm
- 右下に署名と年記: Albert Gleizes 1912
- P.2004-0001
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ピカソとブラックによって創始されたキュビスムは、20世紀の初頭の最も革新的な芸術運動であった。様式的には、画面が幾何学的に分割されていることと、複数の視点からの眺めをひとつに纏めあげていることが特徴である。キュビスムの運動は1912年に頂点を迎え、その年パリでは「セクション・ドール(黄金分割)」展というキュビスムを集大成するかのような展覧会が開催されている。そして、この展覧会の出品作のなかでも最も重要な作品だったのが、グレーズの《収穫物の脱穀》であった。複雑に入り組んだ幾何学的図形によって構成された典型的なキュビスムの作品で、一見何が描かれているのか見分けがたいが、画面の中央に収穫にいそしむ農民の姿が描かれており、左側には、おそらく昼食を終えて仕事に戻ろうとする農婦などが描かれている。背景には、教会の鐘楼や家並も見え、手前に坐る犬や空を飛びまわる鳥などの動物がいる。ここではキュビスムの造形語彙が、これらの労働者たちと周りの情景とを渾然一体とするために用いられており、土地とその地の農民との一体性が強調されている。収穫の場面は、絵画の主題としては伝統的なものだが、伝統的な主題を新しい造形でやり直していくことが、グレーズにとっては非常に重要な課題となっていたのである。
(出典: 国立西洋美術館名作選. 東京, 国立西洋美術館, 2006. cat. no. 116)





































