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過去の展覧会
[新館 版画素描展示室]
私は見た:フランシスコ・デ・ゴヤの版画における夢と現実

[新館 版画素描展示室]
私は見た:フランシスコ・デ・ゴヤの版画における夢と現実

会期
2014年7月8日(火)〜9月15日(月・祝)
開館時間
午前9時30分〜午後5時30分
毎週金曜日:午前9時30分〜午後8時
※入館は閉館の30分前まで
休館日
月曜日(ただし、7月21日、8月11日、9月15日は開館)、7月22日(火)
会場
国立西洋美術館 版画素描展示室
主催
国立西洋美術館
観覧料金
当日:一般430円(220円)、大学生130円(70円)
※本展は常設展の観覧券、または「橋本コレクション 指輪」展の観覧券でご覧いただけます。
※( )内は20名以上の団体料金
※高校生以下及び18歳未満、65歳以上は無料
(入館の際に学生証または年齢の確認できるものをご提示ください)
※心身に障害のある方および付添者1名は無料(入館の際に障害者手帳をご提示ください)

フランシスコ・デ・ゴヤ・イ・ルシエンテス(1746-1828年)は、長い画歴のほぼ全時期にわたって版画も制作しています。その代表作が、『ロス・カプリーチョス』(1799年出版)、『戦争の惨禍』(1810-20年頃制作)、『闘牛技』(1816年出版)、そして『妄』(1820-23年制作)という四点の連作形式の銅版画集です。

ゴヤの版画制作は、油彩と比べて、『戦争の惨禍』の一葉に付された「私は見た(Yo lo ví)」という題が示すように、一個人としての芸術家が「見た」ものを、より自由に、「私」的に表現した点によって特徴づけられるでしょう。『戦争の惨禍』と『妄』は作者の存命中には出版されず、『ロス・カプリーチョス』は短期間で販売打ち切りとなった背景には、当時の芸術表現における諸規範を逸脱した、これらの作品の極めてプライヴェートかつ近代的性格が見え隠れします。そして、ゴヤが見たものは、啓蒙主義的観察眼を持って目撃した社会の不平等や戦争下の惨事から、豊かな想像力を飛翔させた夢のような超現実のロマン主義的ヴィジョンに至るまで、極めて多岐に渡ります。彼の版画作品は、それらが混然と混ざり合うことで独特の世界を構成しています。

国立西洋美術館は、上述の四大版画集全場面を始め215点のゴヤ版画を所蔵しています。本展では、夢と現実という彼が見た二つの世界とそのあわいを探求すべく、2011-12年の「プラド美術館所蔵 ゴヤ――光と影――」展に出品されなかった作品を中心に、約40点を選んで展示します。

画像:《『戦争の惨禍』:「私は見た」》
フランシスコ・デ・ゴヤ
《『戦争の惨禍』:私は見た》
1810-12年頃
エッチング、ドライポイント、エングレーヴィング

画像:《『妄』:「飛行の妄」》
フランシスコ・デ・ゴヤ
《『妄』:飛行の妄》
1820-23年頃
エッチング、アクアティント

出品リスト(PDFファイル 約75KB)画像:PDF