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過去の展覧会
[新館 版画素描展示室]
西洋版画を視る―エングレーヴィング:ビュランから生まれる精緻な世界

[新館 版画素描展示室]
西洋版画を視る―エングレーヴィング:ビュランから生まれる精緻な世界

会期
2018年6月19日(火)〜2018年9月24日(月・休)
開館時間
午前9時30分〜午後5時30分
毎週金・土曜日:午前9時30分〜午後9時
※入館は閉館の30分前まで
休館日
月曜日、7月17日(火)(ただし、7月16日(月・祝)、8月13日(月)、9月17日(月・祝)、9月24日(月・休)は開館)
会場
国立西洋美術館 版画素描展示室
主催
国立西洋美術館
観覧料金
当日:一般500円(400円)、大学生250円(200円)
※本展は常設展の観覧券、または「ミケランジェロと理想の身体」の観覧券でご覧いただけます。
※( )内は20名以上の団体料金
※高校生以下及び18歳未満、65歳以上は無料
(入館の際に学生証または年齢の確認できるものをご提示ください)
※心身に障害のある方および付添者1名は無料(入館の際に障害者手帳をご提示ください)

当館では、研究者を対象に所蔵版画作品を額装していない状態で直に見る閲覧の機会を提供してきました。本展は、その閲覧と展示を組み合わせて版画作品を紹介する新たな試みです。エングレーヴィングという技法による15-17世紀の作品を中心に取り上げ、二つのセクションで構成します。

セクションIでは、「運命」という主題を軸に、15-17世紀エングレーヴィングの様々な表現を紹介します。「運命」の擬人像をはじめ、決して死を逃れられない人の宿命を表した作品や、愚かな振る舞いが招く結末を運命論的に描いた作品などを取り上げます。一連の例からは、当時の人々による「運命」のとらえ方も見えてくるでしょう。

セクションIIでは、これらの作品でなされたエングレーヴィングという技法そのものに焦点を当て、技法特有の線の集積である「物質」としての版画に迫ります。エングレーヴィングは、版画の歴史において古くから用いられている技法で、ビュランという道具で銅板上に一本一本線を彫って版を作ります。工程自体はシンプルですが、高度な技術と膨大な時間を要します。ここで紹介するのは現代の道具や工程ですが、私たちが作り手の側に立ち、改めてその表現に着目する時、浮かび上がってくる作品の力を感じていただければ幸いです。

セクションIIの展示スペースでは、本展に関連する版画作品について、上述の閲覧を実施します。閲覧対象者を拡大し、学校教員向けに創作体験と合わせたプログラム(事前申込制)を行います。*

様々な視点から、エングレーヴィングの深く鋭い線が織りなす版画の世界をお楽しみください。

*プログラム実施のため、7月25日(水)、26日(木)、8月13日(月)、14日(火)はセクションIIのスペースを締切とさせていただきます。ご理解の程よろしくお願いいたします。

画像:《金銭の戦い》
ピーテル・ファン・デル・ヘイデン、ピーテル・ブリューゲル(父)の原画に基づく
《金銭の戦い》
1570年以降
国立西洋美術館

画像:《エゼキエルの幻視》
ジョルジョ・ギージ、ジョヴァンニ・バッティスタ・ベルターニの原画に基づく
《エゼキエルの幻視》
1554年
国立西洋美術館

出品リスト(PDFファイル 約68KB)画像:PDF