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ロダンとカリエール

  • ロダンとカリエール
  • 2006(平成18)年3月7日- 2006(平成18)年6月4日
  • 会場:
    国立西洋美術館
    出品点数:
    絵画43点、彫刻50点、素描24点、版画10点、その他9点、計136点
    入場者数:
    106,128 人
    巡回先:
    オルセー美術館(パリ)

近代彫刻の父と称されるオーギュスト・ロダン(1840−1917)、今日ではマティスやドランなどの師としてその名を知られる画家ウジェーヌ・カリエール(1849−1906)。この展覧会はふたりの直接の交流を軸に、その表現を比較するとともに、根底に流れる感覚や思想の共通性を探ろうとするものです。ロダンとカリエールは、1880年頃に知り合って以来、カリエールが亡くなるまで、もっとも親しい友人として親交を深めます。交流のなかから、ふたりは彫刻と絵画という技法の違いを越え、人物やものの表面に見える形ではなく、その奥に潜む「内なる生命」を表現する者こそ、理想の芸術家であるという考えをもつようになります。このような考え方は、同時代の象徴主義の批評家や詩人たちに共感を与え、ふたりは一躍フランス象徴主義美術の中心に位置する存在となります。

今回の展覧会では、ロダンとカリエールの彫刻、絵画、素描、版画約140点を5つのセクションに分け、さまざまな角度からその関係性を読みといていきます。ロダンとカリエールのふたりに焦点を絞った展覧会は、世界的にみてもこれまで例がなく、フランス世紀末、象徴主義という枠組みでロダンとカリエールの作品をとらえ直す、またとない機会となることでしょう。この展覧会は東京で構成され、パリのオルセー美術館に巡回します。

展覧会は、大きく分けて5つのセクションで構成されています。

1.ロダン像とカリエール像

第1セクションでは、カリエールによるロダンの肖像、および自画像、またロダンが制作したといわれるカリエールのデスマスクを展示し、その人物像を紹介します。

2.ロダンとカリエールの直接の交流

第2セクションでは、ロダンとカリエールの直接の交流を示すいくつかの具体的なできごとから、彼らの芸術にたいする考え方を探ります。まず初めに両者がたがいに所有しあっていた作品を並べ、次に1900年にパリのアルマ広場で開かれた「ロダン展」へのカリエールの貢献を示します。さらにロダンとカリエールがしばしば制作した「芸術家に霊感を与えるミューズ」というテーマから発展させて、「ウジェーヌ・カリエールのための記念碑」に向けたロダンの取り組みを紹介します。

3.ロダンとカリエールをめぐる人々の肖像

ロダンとカリエールはともに優れた肖像彫刻家、肖像画家としても知られていますが、ここでは同じ人物をモデルにした肖像作品を紹介します。肖像のモデルになっているのはジョルジュ・クレマンソー、アンリ・ロシュフォール、ピュヴィ・ド・シャヴァンヌ、ロジェ・マルクス、ギュスターヴ・ジェフロワといった同時代の政治家や芸術家、批評家、詩人などで、いずれもロダンとカリエールの周囲を、芸術的、思想的に彩る人物群です。

4.ロダンとカリエールにおける象徴主義

第4セクションでは、ロダンとカリエールの作品を象徴主義という観点から見ていきます。まず初めに紹介されるロダンの《最後の幻影》は白い大理石の表面に二人の顔が浮かび上がり、カリエールの絵画との結びつきがもっとも明確に表れる作品です。さらにテーマとしての「接吻」と結びついた量塊の表現、ものの形や、ものと背景との関連を示す陰影や線の問題などを示します。

5.ロダンとカリエールを結ぶ糸

第5セクションは、第4セクションとは違った視点でふたりの作品をつなぐ関連性を見ていきます。まずは、ロダンとカリエールが制作した小説家/詩人ヴィクトル・ユゴーに関わる作品群を比較し、続いてモチーフとしての「ジャンヌ・ダルク」や「オーロール(オーロラ)」「夜」をとりあげます。さらに、身体の断片的な表現として、「手」と「トルソ」の表現に着目しながら、両者の素描や習作といった即興的な表現を比較します。

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