モンテ・カヴァッロの巨像と聖堂の見える空想のローマ景観/
マルクス・アウレリウス騎馬像、トラヤヌス記念柱、神殿の見える空想のローマ景観
- ユベール・ロベール
- 1733年 - 1808年
- モンテ・カヴァッロの巨像と聖堂の見える空想のローマ景観/マルクス・アウレリウス騎馬像、トラヤヌス記念柱、神殿の見える空想のローマ景観
- 1786年
油彩/カンヴァス 各161 x 107 cm
中央下、水盤に署名、年記: H. ROBERT. PINXIT ANNO 1786 (P.1977-2)
P.1976-0002
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この一対をなす作品は、イタリアから帰国後、ロベールの筆致が最も円熟した時期に制作されたものである。彼の数多くの風景画に見られるように、この《ローマのファンタジー》においても、例えば、カンピドリオ広場にあるマルクス・アウレリウス帝騎馬像やトラヤヌス帝記念柱など、実際には別々の場所にある古代の有名な作品が、一画面上に複合構成されている。
ロベールは1782年および91年にロシアの女帝エカテリーナから招きを受けるほど、当時のロシアでも高く評価されていたが、ロシアには赴かず、その代わりに数多くの作品を同地に送った。ロシア貴族旧蔵のこの両作品もその一部なのかも知れない。
(出典: 国立西洋美術館名作選. 東京, 国立西洋美術館, 2006. cat. no. 53/54)