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作品紹介

17世紀
(バロック美術など)

写真:コルネリス・ド・ヘーム 果物籠のある静物)

  • コルネリス・ド・ヘーム
  • 1631年 - 1695年
  • 果物籠のある静物
  • 1654年頃
  • 油彩/板 44.5 x 72.5 cm
  • 左下、机の縁に署名: C. DHEEM. f.
  • P.1990-0002
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コルネリス・ド・へームは17世紀ネーデルラントを代表する高名な静物画家ヤン・ダフィッツゾーン・ド・へームの息子である。コルネリスは、恐らく、この父のもとで静物画家としての修行を積んだものと思われる。
横長の構図をもつ本作品はコルネリスの初期作品であり、暗緑色の壁の前に、緑色の布が掛けられた木製のテーブルが画面に平行に置かれている。画面左にはむき出しになったテーブル板の奥行きを示す左から右へと走る斜めの線が見られる。この斜線が構図の基本となっており、テープルのやや右寄り中央部では葡萄、桃、杏、桜桃の入った籠が、左側を上にして、この線に呼応するように斜めに配されている。その左側では2個の胡桃、レモン、葡萄の房および葉によってやはり斜線が形成されている。籠がメロンの上に斜めに置かれているため、龍の中身がこぼれ落ちそうになっていたり、果肉の一部が見えるようにレモンやメロンが切り取られている描写などは、この時期のオランダ静物画にしばしば観察されるモティーフである。それらは時にヴァニタスの意味を伝えることもあったが、本作品にそのような象徴的意味を求めることは難しい。緑を基本とした色調にレモンの黄、桜桃の赤がアクセントを添えている。

(出典: 国立西洋美術館名作選. 東京, 国立西洋美術館, 2006. cat. no. 34)

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