講演会「“オ・フォルト・クロケ”の挑戦」
幸福 輝(美術史家)
2022年7月2日(土) 14:00〜15:30
幸福 輝(美術史家)
「“オ・フォルト・クロケ”の挑戦」
「オ・フォルト・クロケ」は17世紀に最初のエッチングの技法書を著したフランスの版画家アブラハム・ボッスの言葉で、「スケッチ風なエッチング」という意味です。ボッスのこの言葉は、しかし、エッチングがもつ自由闊達な表現的特質は早くから評価されていたという誤解を招くものです。なぜなら、ボッスにとってエッチングの目的はエングレーヴィングを真似ることにあり、「オ・フォルト・クロケ」はいわば「余技」だったからです。本講演では、レンブラントや、また、オードラン、コシャンなど18世紀フランスの版画家たちに触れながら、「余技」に過ぎなかった「スケッチ風なエッチング」が近代版画で最も成功した版画技法として広く認識されるようになった過程とその意味を考えてみたいと思います。
日時: 2022年7月2日(土)14:00~15:30
会場: 国立西洋美術館講堂(地下2階)
定員: 先着65名(聴講無料)
参加方法:申込フォームに必要事項を記入の上、送信ください。
申込完了のお知らせがメールで届きます。当日はそちらを印刷してお持ちいただくか、画面にてご提示ください。
※申込締切(7月1日(金)10:00 定員になり次第締め切ります。)
注意事項:
※各種フリーメールにつきましては、当館からの返信が届かずに申し込みが完了できない場合もございます。
※お申し込みは、「申込完了のお知らせ」メールの受信をもって完了いたします。迷惑メールに分類されるケースがございますのでご注意ください。
※新型コロナウイルス感染症の感染予防・拡散防止のため、会場での参加人数を制限しております。
※本プログラムは、悪天候・災害、事故、感染症の感染予防・拡大防止、その他のやむをえない事情により事前の連絡なく中止する場合があります。
※講演会のタイトル、内容は変更となる場合があります。
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西洋版画を視る―エッチング:線を極める、線を超える 講演会 「“オ・フォルト・クロケ”の挑戦」(受付は終了しました)