本文へ

当サイトでは、お客様の当サイトの利用の向上、アクセス履歴に基づく広告、本サイトの利用状況の把握等の目的で、クッキー(Cookie)、タグ等の技術を利用しています。「同意する」ボタンや当サイトをクリックすることで、上記の目的のためにクッキーを利用すること、また、皆様のデータを提携先や委託先と共有することに同意いただいたものとみなします
詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください。

過去の展覧会
ウルビーノのヴィーナス 古代からルネサンス、美の女神の系譜

ウルビーノのヴィーナス 古代からルネサンス、美の女神の系譜

会期
2008(平成20)年3月4日(火)−5月18日(日)
会場
国立西洋美術館
主催
国立西洋美術館、イタリア文化財省/フィレンツェ文化財・美術館特別監督局、読売新聞社
後援
外務省、文化庁、イタリア大使館
入場者数
238,352人
関連書籍
ウルビーノのヴィーナス / 渡辺晋輔, 金山弘昌, 読売新聞東京本社文化事業部編集
東京 : 読売新聞東京本社, c2008
280p ; 30cm
ISBN: 978-4-906536-42-9

ヴィーナス・メタモルフォーシス : 国立西洋美術館『ウルビーノのヴィーナス展』講演録 / 浦一章 [ほか] 著
東京 : 三元社, 2010
234p ; 20cm
ISBN: 9784883032778

ルネサンスのエロティック美術 / 越川倫明編
東京 : 東京藝術大学出版会, 2011.3
201p ; 20cm
ISBN: 9784904049242

本展では、古代、ルネサンス、そしてバロック初めに至るまでの、ヴィーナスを主題とする諸作品を展示します。ヴィーナスの神話が、いかに古代の芸術家の霊感を刺激したのか、そして古代文化が再生したルネサンスにおいて、どのようにヴィーナスの図像が復活、発展したのかを、約70点の絵画、彫刻、工芸品等によって辿ります。特に今回は、フィレンツェ美術館特別監督局の全面的な協力により、ヴェネツィア派を代表する画家ティツィアーノの名品《ウルビーノのヴィーナス》をウフィツィ美術館よりお借りすることが可能となりました。フィレンツェ以外からも、イタリア各地からヴィーナスを表わした選りすぐりの作品が貸し出される予定です。

愛と美の女神であるヴィーナスは、もとは古代の女神でした。多くの神話において主要な登場人物であった彼女は、神話の一場面として他の神々と共に表わされることもあれば、単独で表わされることもありました。そして彼女の傍らには、しばしばその息子キューピッドも登場します。

彼女はルネサンスの時期にほかの神々とともに美術のモティーフとして復活します。古典文学の復興と相まって、彼女は多くの美術作品に登場するようになりました。フィレンツェでは哲学的な議論を背景として、ヴィーナスは慎み深く表現されましたが、ヴェネツィアでは官能的なヴィーナスの表現が発達します。その代表が《ウルビーノのヴィーナス》です。本展では、ティツィアーノ、ブロンズィーノ、ポントルモらによる、ヴィーナスのさまざまな現れようをご鑑賞ください。