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イタリア・ルネサンスの版画展: チューリヒ工科大学版画素描館の所蔵作品による
イタリア・ルネサンスの版画展: チューリヒ工科大学版画素描館の所蔵作品による
- 会期
- 2007(平成19)年3月6日- 2007(平成19)年5月6日
- 会場
- 国立西洋美術館
- 主催
- 国立西洋美術館、チューリヒ工科大学版画素描館、財団法人西洋美術振興財団
- 出品点数
- 計112点
- 入場者数
- 33,432人
- 関連書籍
- 展覧会カタログ
2007年発行、277頁、高さ27m、図版112点
イタリア・ルネサンスは、言うまでもなく西洋美術史のクライマックスのひとつです。画集をめくれば、有名な絵画や彫刻、建築、素描をいくつも見つけることができるでしょう。けれども、実はこの時期に、芸術家たちの身近なところで美術作品としての目的やステータスを持つ版画が生まれたことは、知られていないのではないでしょうか。
15世紀後半から16世紀前半にかけてのイタリアでは、芸術家たちが版画の可能性に着目し、その技法や表現の可能性を大きく広げました。こうして、それまでお守りやトランプの図柄に使われる程度だった版画技法が、美術品の制作にも使われるようになります。さらに版画によって素描を複製することが可能となったため、版画はルネサンス美術の伝播にとってきわめて重要な役目を果たすこととなりました。
本展では、チューリヒ工科大学版画素描館の所蔵作品を中心に、イタリア・ルネサンスを代表する110点の版画の名品を展示します。マンテーニャやポッライウォーロ、といったルネサンスを代表する芸術家たちが自ら手掛けた版画のほか、ラファエッロやティツィアーノらの監督のもとに生み出された作品をご覧いただきます。イタリア・ルネサンスの版画がまとまった形で我が国に紹介されるのは、初めてのことです。この機会に、ルネサンス美術の新たな一面を発見してください。