過去の展覧会
国立西洋美術館開館50周年記念事業
ローマ 未来の原風景 by HASHI
国立西洋美術館開館50周年記念事業
ローマ 未来の原風景 by HASHI
- 会期
- 2009(平成21)年9月19日(土)〜12月13日(日)
- 会場
- 国立西洋美術館
- 主催
- 国立西洋美術館
- 協賛
- EPSON
- 協力
- 西洋美術振興財団
「ローマは偉大であるがゆえに人々から愛されたのではない。人々から愛されたがゆえにローマは偉大になったのだ」――イギリスの作家G.K.チェスタートンの名言のとおり、都市のなかの都市ローマは時代と国境を超えて多くの芸術家たちを引き寄せ、ローマに捧げられた芸術作品は「永遠の都」への憧れを一層かきたてます。ゲーテ、スタンダール、アンデルセン、プッチーニ、ウィリアム・ワイラー、フェリーニ……ローマの魅力を作品にうたった創造者たちの名を挙げれば、優に一冊の本ができあがるでしょう。
この展覧会は、ニューヨークを拠点に世界で活躍しているHASHIこと橋村奉臣氏による、ローマに取材した作品約50点を紹介します。二千年を超える都市の歴史が刻印されたローマの遺跡や街並みは、私たちの思いを現在から遠い過去へ、そして遥かな未来へと導きます。現実の一瞬を定着する写真の機能を越え、いま私たちの眼に映る21世紀の光景を「千年後の未来」に再発見するというコンセプトのもとで、HASHIGRAPHY(ハシグラフィー)と命名された独自の手法によって制作された橋村氏の作品は、汲めども尽きぬ永遠の都ローマの魅力を生き生きと映し出すとともに、私たちを果てしない時間の旅へと誘います。