過去の展覧会
ユベール・ロベール−時間の庭
ユベール・ロベール−時間の庭
- 会期
- 2012年3月6日(火)〜5月20日(日)
- 会場
- 国立西洋美術館 企画展示室
- 主催
- 国立西洋美術館、東京新聞
- 学術協力
- ヴァランス美術館
- 後援
- フランス大使館
- 協力
- エールフランス航空、東京日仏学院、西洋美術振興財団
- 入館者数:
- 91,897人
- 関連書籍
- ユベール・ロベール - 時間の庭 展覧会カタログ
2012年発行、311頁、高さ24.8cm、図版131点
ISBN:978-4-906536-62-7 - 巡回
- 福岡市美術館
〒810-0051 福岡市中央区大濠公園 1-6
2012年6月19日(火)〜7月29日(日)
静岡県立美術館
〒422-8002 静岡市駿河区谷田53−2
2012年8月9日(木)〜9月30日(日)
ポンペイやヘルクラネウムの遺跡発掘に沸いた18世紀、フランスの風景画家ユベール・ロベール(Hubert Robert 1733-1808)は「廃墟のロベール」として名声を築きます。イタリア留学で得た古代のモティーフと、画家の自由な想像力とを糧に描き出されたその風景では、はるかな時をこえて古代の建築や彫像が立ち現われる一方、あふれる木々の緑や流れる水、日々の生活を営む人々がコントラストを成しています。古代への新たな関心を時代と共有しつつ、独自の詩情をたたえたロベールの芸術は多くの人々をひきつけ、時の流れや自然、そして芸術の力をめぐる思索と夢想へ誘ってきました。
こうして描かれた奇想の風景は、「国王の庭園デザイナー」の称号を持つロベールが数々の名高い風景式庭園のデザインも手がけ、現実の風景のなかに古代風建築や人工の滝・洞窟などを配していたことを知れば、さらに生きた魅力を持ちはじめることでしょう。
本展では、世界有数のロベール・コレクションを誇るヴァランス美術館が所蔵する貴重なサンギーヌ(赤チョーク)素描を中心として、初期から晩年まで、ロベールの芸術を日本で初めてまとめて紹介します。ピラネージからフラゴナール、ブーシェまで師や仲間の作品もあわせ、ヴァランスの素描作品約80点を中心に約130点にのぼる油彩画・素描・版画・家具から構成されます。
自然と人工、空想と現実、あるいは想像上の未来と幸福な記憶を混淆させ、画家が絵画と庭園の中に作り上げたアルカディアの秘密に迫ります。
この他、スライドトーク、講演会/シンポジウムも予定されています。詳細はそれぞれのページをご覧ください。