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過去の展覧会
[版画素描展示]
風景―国立西洋美術館素描コレクションより

[版画素描展示]
風景―国立西洋美術館素描コレクションより

画像:ポール・シニャック《燈台》
ポール・シニャック《燈台》19世紀末
クレヨンの下描、水彩、紙

会期
2013年3月2日(土)〜6月2日(日)
開館時間
午前9時30分〜午後5時30分
毎週金曜日:午前9時30分〜午後8時
※入館は閉館の30分前まで
休館日
月曜日(ただし、4月29日、5月6日は開館)、5月7日(火)
会場
国立西洋美術館 版画素描展示室
主催
国立西洋美術館
観覧料金
当日:一般420円(210円)、大学生130円(70円)
※本展は常設展の観覧券、または「ラファエロ」展の観覧券でご覧いただけます。
※( )内は20名以上の団体料金
※高校生以下及び18歳未満、65歳以上は無料
(入館の際に学生証または年齢の確認できるものをご提示ください)
※心身に障害のある方および付添者1名は無料(入館の際に障害者手帳をご提示ください)

素描は、油彩画や彫刻等の構想を練ったり、興味惹かれたモティーフをスケッチしたりするため、あるいは芸術家の手や目の訓練としてなど、様々な目的から描かれてきました。また、なかには独立した美術作品として鑑賞性の高い素描も数多く存在します。さらに、素描は、使用される画材の面でも木炭、チョーク、鉛筆、ペン、水彩、パステルなど多様であり、画家たちは、目的や主題、あるいは自身の好みに応じて技法を使い分け、個性的な作品を生み出してきました。

国立西洋美術館では、現在パステルや水彩を含め約160点の素描を所蔵しています。今回の展示では、そのうち風景を描いたものに焦点をあててご紹介することとしました。展示室では、まず村落や庭など人々にとって身近で親密な世界を描いた作品をご覧いただきます。次に、山や高原の風景、そして海景が続きます。さらに、ヨーロッパの画家たちが見た異郷、つまり北アフリカや南太平洋の島々、東洋の風景、最後に画家たちの幻想や想像力から生み出された世界を旅します。

素描作品は、必ずしも大画面に描かれた油彩画のような重厚さをもつものではありません。しかし、対象を前にした画家の新鮮な感動を生き生きと伝える筆致や、独特の親密な感触には、素描ならではの味わいを感じ取っていただけるでしょう。一点一点とじっくり向き合って、その魅力を堪能いただければ幸いです。

画像:庭
エドゥアール・ヴュイヤール《庭》1918年頃
パステル、紙

画像:アーレ渓谷(?)
ウィリアム・ターナー《アーレ渓谷(?)》1836-44年頃
鉛筆、白チョーク、薄い灰色に塗られた紙
山本英子氏より寄贈

出品リスト(PDFファイル 約185KB)PDF