過去の展覧会
プラド美術館所蔵 ゴヤ 光と影
プラド美術館所蔵 ゴヤ 光と影
- 会期
- 2011年10月22日(土)〜2012年1月29日(日)
- 会場
- 国立西洋美術館 企画展示室
- 主催
- 国立西洋美術館、国立プラド美術館、読売新聞社
- 後援
- 外務省、スペイン大使館
- 特別協賛
- キヤノン
- 協賛
- 清水建設、花王、損保ジャパン、大日本印刷、東レ、トヨタ自動車、KDDI、みずほ銀行
- 協力
- エールフランス航空、セルバンテス文化センター、西洋美術振興財団
本展は、政府による美術品補償制度の適用を受けています。 - 入場者数
- 333,910人
- 関連書籍
- プラド美術館所蔵 ゴヤ 光と影 展覧会カタログ
読売新聞東京本社発行
ISBN 978-4-906536-60-3
鋭い批判精神によって社会と人間の諸相を捉え、近代絵画への道を開いたスペインの巨匠、フランシスコ・デ・ゴヤ(1746−1828)。その作品はヨーロッパ社会の一大変革期の証言であるとともに、時代を超えて私たちの心に響きます。
ゴヤは地方の職人の息子から国王カルロス4世の首席宮廷画家へと登りつめ、王侯貴族や廷臣たちの優雅な肖像画によって名声を得ました。しかし、ナポレオンの侵略によりスペインの平和が覆されると、老年期のゴヤは、戦争と混乱に見舞われた民衆の悲惨な現実を見つめます。さらに、彼のまなざしは現実を超えた夢や幻想の世界へも向けられ、近代絵画の先駆とも言われるユニークな作品群を生み出しました。人間への飽くなき好奇心に支えられたゴヤの創造活動は、82年の生涯の最後まで衰えることを知りませんでした。
この展覧会は、ヨーロッパ絵画の宝庫として名高いプラド美術館(マドリード)のコレクションから選ばれたゴヤの油彩画、素描など72点に、国立西洋美術館などが所蔵する版画51点を加えて構成されます。「光と影」というキーワードのもとで、さまざまな切り口からゴヤの画業の断面を示し、その核心に近づいてゆくことが本展の狙いです。