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過去の展覧会
[新館 版画素描展示室]
内藤コレクション展Ⅱ「中世からルネサンスの写本 祈りと絵」

[新館 版画素描展示室]
内藤コレクション展Ⅱ「中世からルネサンスの写本 祈りと絵」

画像:内藤コレクション展2
(PDFファイル 4,081KB)

会期
2020年6月18日(木)~8月23日(日)
2020年3月3日(火)~ 6月14日(日)
※会期変更
開館時間
9:30~17:30
毎週金・土曜日:9:30~21:00
※入館は閉館の30分前まで
休館日
月曜日(ただし7月13日(月)、7月27日(月)、8月10日(月・祝)は開館)
会場
国立西洋美術館 版画素描展示室
主催
国立西洋美術館
協力
西洋美術振興財団
観覧料金
当日:一般500円(400円)、大学生250円(200円)
  • ※本展は常設展の観覧券、または「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」の観覧券でご覧いただけます。
  • ※( )内は20名以上の団体料金
  • ※高校生以下及び18歳未満、65歳以上は無料
    (入館の際に学生証または年齢の確認できるものをご提示ください)
  • ※心身に障害のある方および付添者1名は無料(入館の際に障害者手帳をご提示ください)

本展は、内藤コレクション展「ゴシック写本の小宇宙――文字に棲まう絵、言葉を超えてゆく絵」(2019年10月19日~2020年1月26日)に引き続き、内藤裕史氏(筑波大学・茨城県立医療大学名誉教授)が長年にわたって蒐集され、当館に寄贈してくださった写本リーフのコレクションを紹介する企画です。

今回の展示では、15-16世紀の西ヨーロッパ(イギリス、フランス、ネーデルラント[現在のベルギーとオランダ])で制作された作品が中心となります。特に多くを占めるのは、時祷書に由来するリーフです。時祷書とは、一般の信者が日々の定められた時間に朗読する、聖書の抜粋や祈祷文などを収めた書物です。主な注文主は王侯貴族や裕福な市民であり、彼らの嗜好を反映した華麗な装飾が目を惹きます。また、15-16世紀のヨーロッパではルネサンス美術が花開きましたが、影響は写本挿絵の世界にも及びました。出品作の中にも、その様式的特徴である、より自然で現実感のある人物描写や広がりのある空間表現をもつものが見出されます。

なお、本展の展示作品の中には、長沼昭夫氏より頂戴した西洋美術振興財団への寄付金で購入したリーフも含まれます。長沼氏は、日本のミュージアムに手薄な西洋中世美術のコレクションを拡充すべきであるという内藤氏の思いに賛同され、支援を寄せてくださいました。内藤氏、長沼氏のご厚意に感謝するとともに、本展の開催にご協力くださいました各位にも心より御礼申し上げます。

  • 画像:受胎告知
    《時祷書より:受胎告知》リュソンの画家、1405-10年頃、
    彩色、金、インク/獣皮紙、内藤コレクション
  • 画像:キリスト降誕
    《時祷書より:キリスト降誕》ジャン・コロンブに帰属、1485年頃、
    彩色、金、インク/獣皮紙、内藤コレクション
  • 画像:オデュッセウス
    《時祷書より:花と小動物によるトロンプ・
    ルイユ風の枠装飾》1500年頃、
    彩色、金、インク/獣皮紙、内藤コレクション
  • 画像:ひまわり
    《『ズヴォレ聖書』より:3つのイニシアルDの
    内部に「ダヴィデ伝」の諸場面》1474年、
    彩色、金、インク/獣皮紙、内藤コレクション(長沼基金)

所蔵館はすべて、国立西洋美術館