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[新館 版画素描展示室]
林忠正―ジャポニスムを支えたパリの美術商

会期:
2019年2月19日(火)〜2019年5月19日(日)
開館時間:
9:30〜17:30
毎週金・土曜日:9:30〜20:00
2月22日(金)、3月29日(金)、4月26日(金)〜5月6日(月・休):9:30〜21:00
※入館は閉館の30分前まで
休館日:
月曜日(ただし3月25日、4月29日、5月6日は開館)、5月7日(火)
会場:
国立西洋美術館 版画素描展示室
主催:
国立西洋美術館
観覧料金:
当日:一般500円(400円)、大学生250円(200円)
※本展は常設展の観覧券、または「ル・コルビュジエ 絵画から建築へ―ピュリスムの時代」の観覧券でご覧いただけます。
※( )内は20名以上の団体料金
※高校生以下及び18歳未満、65歳以上は無料
(入館の際に学生証または年齢の確認できるものをご提示ください)
※心身に障害のある方および付添者1名は無料(入館の際に障害者手帳をご提示ください)

当館の松方コレクションを作り上げた松方幸次郎は、1910年代後半に日本に美術館が必要と考え建設を志したのですが、じつはそれより25年も前に、同じ考えを持った人物がいました。パリで活躍した美術商、林忠正(1853-1906)です。

林忠正(1853-1906)は、西洋で日本美術品を商った初めての日本人です。日本でフランス語を習得し、1878(明治10)年のパリ万国博覧会を機に通訳として渡仏しました。折しも日本の美術・工芸品が大きな人気を博していた時代、万博終了後もパリに留まる決心をした林は、当地でそれらを商う店を構えます。林が日本から直接仕入れた絵画や工芸品そして浮世絵などは、彼が提供する商品に関する該博な知識と共に、西洋の日本美術愛好家たちに熱心に受容され、ジャポニスム隆盛の大きな原動力となりました。

各地で開催された博覧会への参加や自身の美術商としての活動を通じて、日本の美術・工芸品の紹介に尽力する一方、現地で美術館がもつ文化的役割の重要性を認識していた林は、日本での美術館建設を夢見て、同時代の作家を中心とする西洋美術コレクションを少しずつ充実させてゆきました。当館のコレクションの中核を形成した松方幸次郎に先立つこと実に25年前、林はすでに西洋美術館建設を構想していたのです。しかしその構想は、林の帰国とその早すぎる死によって実現することはなく、彼のコレクションも生前・没後の数回にわたる売り立てによって散逸を余儀なくされました。

本展は、林忠正の孫の夫人で歴史作家の木々康子氏の所蔵品を中心に、万博などとの関わりや、日本そして西洋の美術・工芸品を介して培われた交友、さらにはコレクションがたどった運命に注目し、林忠正の生涯にわたる活動を概観するものです。林は、浮世絵をはじめとする大量の日本美術・工芸品を国外に流出させた人物として、ときに批判的に語られることもあります。しかし本展が、芸術を介した日欧文化交流に尽力した林の功績を再考する機会となれば幸いです。

この他、特別講演会も予定されています。詳細はこちらをご覧ください。

出品リスト(PDFファイル 約1.63MB)


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